ほんの一部ですが、現在までクラビノーバをピアノレッスンに取入れたことにより、成果があった実例をご紹介致します。
これらは全て、実際のレッスンで、なかなか治らない癖を改善したい時や、その生徒にとって難しい技術への補助、コツを掴ませる際に役立った実例です。
ピアノで同じことをやらせようとすると、何故かあまりノッて来てはくれない生徒達…。
でもクラビノーバを使うと、表情も生き生き!楽しく前向きに取組んでくれて、苦手もみるみる克服してくれます。
|
実例1 ダイナミクスが上手く付けられない生徒
|
 |
生徒の状態・様子
譜読みも得意、テクニックもなかなかなのに、どんな曲も全てフォルテで、ガンガン演奏してしまう生徒がいました。
丁寧にフレーズごとにニュアンスやダイナミクスを指導していましたが、レッスン時は治っていても、次のレッスンに来るとまた同じ様に全部フォルテで、どんな曲も演奏していました。なかなかの実力派だけに、何とかして改善したいと思っていました。
|
 |
クラビノーバでの試み
アップテンポで元気の良い明るい曲が得意な生徒でしたので、モーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク第一楽章」の、第一バイオリンのパートを右手だけで、原曲そっくりな弦楽四重奏のミュージックデータに合わせて演奏してもらいました。(同じ試みを3回のレッスンに渡り実施しました。)
初回レッスンは、クラビノーバを演奏できることを喜んで、ただただ楽しく演奏していましたが、2回目レッスンでは、御本人がピアニシモの部分で、「自分だけ音が強すぎて、データより飛び出ているような気がする」と言い出し、全部フォルテで弾いているおかしさに気づき始めました。ピアニシモの部分では、データに合うように弱くするように指示し、その後も何度もデータと合わせながら、弱い音を出す練習を繰り返し行いました。次第にダイナミクスを付けて演奏するようになり、それ以来、ピアノを演奏するときも、コツを掴んだようで、ダイナミクスを自分から付けるようになっていき、表現力が豊かになりました。また、アダージオの曲も得意になりました。
|
実例2 アーティキュレーションが上手くつけられない生徒
|
 |
生徒の状態・様子
他の教室から転入してきた生徒がいました。スラーやスタッカートなどのアーティキュレーションが上手く付けられず、御本人も苦手意識を持っている様子でした。特に片手がスタッカートで、もう片方がスラーの部分がある曲は、両手ともがスタッカートになってしまう傾向がありました。もともと譜読みとエチュードが余り得意ではない様子で、エチュードの練習はあまり積極的にしない傾向がありましたが、小品や標題音楽は好きな様子でそれらはよく練習する生徒でした。
両手とも4と5の指を余り曲げず、伸びがちなフォームで弾いていたため、それが原因の一つではないかとも考え、フォームの改善も試みましたが、こちらが熱くなればなるほど、心を閉ざす様な素振になっていき、改善は難航していました。
|
 |
クラビノーバでの試み
最初は何とかして、エチュードや楽曲の中で改善しようと努めましたが、御本人に全くやる気を感じませんでした。
そこで、クラビノーバを取り入れたレッスンを実施してみました。
まずは、その生徒が好きだと言っていた、サン=サーンス作曲『白鳥』のピアノ伴奏データを作成し、チェロの部分を右手だけで弾かせました。チェロの音色はピアノよりも立ち上りが遅く、比較的スラーが付けやすい傾向があるので、それも狙いの一つでした。ある程度『白鳥』でスラーが演奏できるようになってきてからは、片手がスタッカート・もう片方がスラーの部分がある練習曲を、ピアノコンチェルトに編曲し、それを数曲練習してもらいました。本人はクラビノーバを気に入って、ピアノだけの音よりもずっと前向きに楽しく取組んでくれました。最初は右手とオーケストラデータ、次は左手とオーケストラデータ、その次は両手とオーケストラデータ…など色々な組み合わせの練習を全てアンサンブル形式で繰り返し行いました。段々と効果が現れ、2ヶ月余りで、ピアノでもスラーが正確に、アーティキュレーション全般も以前より上達し、次第にエチュードや楽曲の中でも、楽譜通りのアーティキュレーションが付けられるようになっていきました。…と同時に談笑しながら楽しくレッスンが出来る様になりました。
|
実例3 ビート感が要求される今どきのピアノ曲の練習
|
 |
生徒の状態・様子
学校で合唱コンクール課題曲の伴奏を引き受けた生徒がいました。その曲をレッスンに持ってきたのですが、その曲は16ビートの今どきのビート感のある曲でした。メロディーを奏する箇所が殆ど無く、大部分が右手がコードのバッキング、左手がベースラインといった編曲で、しかも複雑なリズムばかりの楽曲でした。レッスンではクラシックばかり演奏し、そのような曲を取り上げたことがなかったため、リズムの解析にかなり戸惑っている様子でした。
|
 |
クラビノーバでの試み
まずはリズムを掴んでもらおうと、クラビノーバの「ドラムス」の音色を使い、右手のリズムを「スネアドラム」の音色、左手の音色を「バスドラム」の音色でそれぞれ指一本で叩かせました。メトロノームの代わりに16ビートのスタイル(リズム)を使い、そのビートに合わせて練習しました。10分程の練習で効果があり、複雑なリズムを感じ取り、正確なリズムで演奏できるようになりました。
|
|
|